【夏季休業】 2025/8/9日(土)~8/17(日)の期間、オンラインでのご注文品を含む発送業務およびカスタマーサポートを休業させていただきます。最終発送・返品対応は8/7(木) 、8/18(月)より順次再開予定。

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目的からスタイルへ
History - 1940s
History - 1940s

1940年代

第2章: 目的からスタイルへ

1880s-1930s
1940s-1950s
1950s-1960s
1970s-2010s
2017年 – 140 年

機能からスタイルへ

第2章

1932年、ウィリー・ブライトリングは家業の革新を礎に、航空の未来にいち早く着目し、その分野に力を注ぎ始めました。1930年代後半には、ブライトリングのオンボードクロノグラフがコックピットに欠かせない計器として広まり、ブランドは航空界での確固たる地位を築きます。第二次世界大戦という困難な時代にあっても、ウィリーは自身の美意識に従い、「プレミエ」「デュオグラフ」「ダトラ」といったスタイル重視の腕時計を初めて世に送り出しました。実用性と洗練を両立させるという精神は、この頃からすでにブライトリングの中核を成していたのです。

1938

ユイット・アビエーション部門

ブライトリングは、軍用および民間航空の現場で求められる信頼性の高い航空計器の需要に応えるため、「ユイット・アビエーション部門」を設立します。この専門部門では、地上や上空の過酷な条件下で使用される製品の開発・製造・試験を行っていました。専用ラボには、電波式ムーブメントを点検するためのマイクロオシログラフ、-40℃から+100℃までを再現できる温度シミュレーター、そして振動耐久性を評価するための振動試験装置が設置されていました。その取り組みが実を結んだのは1939年のこと。英国空軍省が、英国空軍(RAF)のオンボードクロノグラフをブライトリングに正式発注したのです。戦争の幕開けとともに、「ユイット(HUIT)」は航空分野における主要サプライヤーとしての地位を確立しました。

ユイット・アビエーション部門の名称は、同部門の計器が誇る8日間という優れたパワーリザーブに由来しています。

1940
1940

1940

回転計算尺

ブライトリングは、タキメーター、テレメーター、パルスメーター、さらにはさまざまな計算機能までを1本でこなせる、革新的な回転計算尺付きクロノグラフの特許を取得しました。その成果として1942年に誕生したのが、「クロノマット」です。Chronographe-Mathématique(計算機能付きクロノグラフ)を略したこのモデルは、洗練されたツールウォッチとして登場。機能性とエレガンスを両立させ、滑らかなフォルム、スリムなケース、バランスの取れたダイヤルで魅了しました。このウォッチは、スポーツ界や産業分野、技術職のプロフェッショナルたちから、瞬く間に支持を集めました。

1943

プレミエ

戦時中の質素な暮らしに人々が疲れ、華やかさの回復を望み始めていたことを察知したウィリー・ブライトリングは、プレミエ・ラインを発表しました。機能を超えて真のエレガンスを体現するタイムピースは、審美眼を持つ顧客層に新たなスタンダードを提示しました。その成功を礎に、ウィリーは2つの事象を同時に計測できる洗練されたスプリットセコンド クロノグラフ「デュオグラフ」を発表。さらに、曜日・日付・ムーンフェイズをバランスよく配置したスタイリッシュなデザインの「ダトラ」を送り出しました。いずれのモデルも、洗練された文字盤、エレガントなケース(多くはソリッドゴールド)、そして細部へのこだわりが光り、ブライトリングの革新と美意識の両立を象徴する存在です。

1943
1943
「プレミエ」という名には、意図した意味が込められていました。フランス語で「最初」を意味するこの言葉は、ブライトリングが初めてエレガンスを最優先に掲げて手がけたタイムピースに敬意を表したものでした。機能だけでなく、スタイルを追求して作られた一本です。またこの名前には、クラフツマンシップ、素材、デザインのすべてにおいて「最高」を目指すという、ブライトリングの信念が反映されています。

WORN BY WOMEN FIRST
WORN BY WOMEN FIRST
その始まりは、女性の腕元から

もともとは過酷な飛行環境における軍用の精密計器として開発されたプレミエ・ラインは、やがて戦後の華やかさを象徴する存在へと進化を遂げました。ウィリー・ブライトリング自身の洒脱なスタイルを映し出すように、プレミエのタイムピースは時代の空気をとらえ、ソリッドゴールドやステンレススチールで仕立てられた美しいモデルを次々に展開。初のレディース クロノグラフもこのラインから登場しました。  

そして、ウィリーの妻ベアトリスは、「ウォッチ・インフルエンサー」という言葉が生まれる何十年も前からその役割を果たしていました。数々の重要な決断の相談相手であると同時に、後に息子のグレゴリーが「優雅さと華やかさの象徴」と語る存在でもありました。

1940年代から50年代にかけて、ブライトリングはウィメンズラインを拡充し、繊細なカクテルウォッチやジュエリーウォッチのほか、タイムピース付きのブローチ、ペンダント、さらにはマネークリップに至るまで、多彩なコレクションを展開しました。中でも象徴的な存在が「ヴィニュロンヌ(Vigneronne)」。18Kゴールドにダイヤモンド、ルビー、エメラルドをあしらった、タイムピースを内蔵したブローチです。カタログには「スイスのぶどう収穫者の背負い籠を忠実に再現したデザイン」と記されています。

PURPOSE TO STYLE - block 1
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PURPOSE TO STYLE - block 2
PURPOSE TO STYLE - block 2
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ブライトリングのメンズモデルと同様に、ウィメンズウォッチもまずは機能性を出発点としていました。中でも、ユニフォームに装着できるナースウォッチはその代表例です。  

1940年代という激動の時代にあっても、ウィリー・ブライトリングは革新的なデザイン、マーケティング、そして技術開発によってブランドの幅...